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2009年11月

2009.11.30

BLoC第4戦:maboo。

11/29

BLoC第4戦mabooに出てみました。

第3戦の反省からスタミナ切れを起こさないように少しは調整してみたら、一応出来てたようで予選はなんとかヘロヘロにならずにすみました。
内容はというと垂壁のNo1課題で足が上がらずドハマリしたせいで、じっくり打ち込みたかった5番7番を打ち込めず…。しかも何故か左手の指が攣りまくってしまった。
予選結果は8完9ボーナスで非常に微妙。
同じ結果だったハンちゃん&ミヤハラくんと、きっとダメだねーなんて話してたらギリギリ予選通過してたw

人生初のベルトコンベアですな♪
僕が1番手だったのでちょっとドキドキ。
1課題目は垂壁。初めてのベルトコンベアで若干テンパってたのか、登ってる最中に終了点がどこだか分からなくなり、声に出して「終了点どこっ!」って言っちゃうし、気合入れてTシャツ脱いだら後ろから「細っ!」って言われるし、左手がまた攣っててホールドが全然持てないし、ホールディングに不安があると何故か足も不安になってくる始末…。それでもなんとか終了点にランジして届いたものの、攣ったままの左手はガバも掴めず。ボーナス1、2を1アテンプトでゲットしたのみ。
この時点でかなり追い込まれました。第1課題はウェルカム課題だったのがわかったので次は厳しいはず…。

第2課題。
オブザベを今度はキッチリしてホールド忘れが無いようにするも、ムーブまでは読めず。
現場処理しかないなーとトライ開始。
1トライ目、3手目をランジで止めた瞬間にお迎えホールドになる右手を寄せるんだと判明。瞬間で対応出来ずに落ちる。
2トライ目。空中でしっかりお迎えを押さえて、上部に突入。自分でも面白いぐらいムーブの流れがよくスムーズに終了点まで。左手が攣らずにすんで会心の登りで2撃。

3課題目。
ルーフからスタートしてでかいスローパーを処理する系。またもやホールド確認のみでムーブは読めず。
ところがこれまた全部現場処理で完璧に対応出来てオンサイト!気持ちいい。

結果、2完3アテンプト、ボーナス1が4アテンプト、ボーナス2が4アテンプトで6位。
優勝した若尾くんが3完4アテンプト。2位のハンちゃんが3完5アテンプト。

せめて1課題目を2撃してれば…と無茶苦茶凹。
コンペ終了後に1課題目をトライしたらやっぱりあっさり登れてしまい余計凹。

勝負の分かれ目は第2課題のトライ数だったのかな?僕は2アテンプトだったので第1課題をせめて2回目で登れておけば…カウントバックがあっても2位だったのかと思えば本当にショッパイ話です。

終了後、Ryoskくんとザクに「バカタレ!」と言われてしまい返す言葉もなく・・・ゴメンなさい。

今回のmabooの課題はどれも面白かった!予選10課題のどれもタイプが違うし、要求される能力が多岐にわたってる感じ。決勝は少し易しめだったのでアテンプト数が重要な感じでした。もちろん決勝課題も凄く面白かった。やっぱりmabooは面白い!
セッターの皆様、スタッフの皆様、選手の皆様、お疲れ様でした&ありがとうございました!そしてRyoskくん、320くん、本当にお世話になりました!ありがとう!!!

次は12/27の第5戦:ウォールストリート熊谷の予定。しかしあのルーフと店長Tッキーの設定に対応できるのだろうか?はなはだ不安。

それにしても、なんで指が攣るんだろう?
ちょっと調べよっと。

ちなみに終了後の打上げがヤバ楽しくてヤバかった。

おかげでヨメ様V12にエライ怒られた。絶対まだ怒ってる。どうしよう。

写真はRaBオーナーから予選通過祝の品。

Dsc00159_2

負け犬にはピッタリなスリッパだなぁ。。。

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2009.11.25

BLoCが近いので。

昨日はコンペシュミレーションしてみました。

1〜3級の課題を10本立て続けに登り(目作り3本込み)、最後に11後半くらいのナガモノを2テンしても登れないほどヨレヨレ。
これは予選代わり。
閉店に合わせてよっちゃんにお願いして作ってもらった課題を時間図って1人決勝ベルトコンベア。

1課題目。途中ピンチの切り返しで危なかったけど何とかオンサイト。体感3級。
2課題目。外傾カチバランス系で得意。なのでコレもオンサイト。体感2級。
3課題目。出だしからムーヴ悩む。けどなんとかこなして中間部で、そ〜っと出しすぎてショート…。2トライ目で上部核心に至るも、まだそ〜っとしててショート…。3トライ目にはヨレヨレで結局B1止め切れず。

結果。2完2アテンプト0ボーナス。

ビミョーな結果だ。
3課題目の2トライ目で登りをしっかり変えられなかった事がまずいかんですな。大事に行こうとしすぎて縮こまってしまった。よろしく勇気!ですねこれは。
ヨレてなければ全然登れる課題だけに無駄なトライが響きます。当たり前だけど。
それからスタートのムーヴがヤケに悪いと思ったら、設定と違ってた。読み間違えると一度出来たムーヴでトライし続けてしまうので痛いですなホント。

んで、シュミレーションとしては予選と決勝の間が開きすぎて、身体が回復してしまったことが失敗です。参考にならないwww

でも、決勝シュミレーションはそれなりに緊張感をもてて取り組めたし、意外と面白かった。コンペ対策とかはともかくマンネリ打破にもいいかもしれません。

よっちゃん、課題提供ありがとう♪僕のレベルだとシュミレーションというよりはコンペゴッコだったけどねorz

日曜は楽しみだな。結果は自信ありませんがwww

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2009.11.17

BLoC2009第3戦:ロッククラフト川越。

後れ馳せながら。

11/7のBLoC第3戦のロッククラフト川越に出場してみました。

コンペ!

と思ってそれなりに気合いを入れて参戦したものの、ヨセミテツアーから帰国4日目っていうのはかなり無理がありましたwww
身体そのものの動きはいいのですが、とにかくヨレるのが早い!という感じ。
結局、予選前半に7完登8ボーナスをとってから、後半はなんの進展もなくひたすらヨレ落ち祭。

岩→コンペって調整をしないとダメなようですね、僕の場合。
課題はピンチ&スローパーがメインで、これまたカチにシフトしてた僕にはなかなか厳しかったです。結果は7位タイで決勝残れず。

(´・ω・`)ショボーン

しっかしいい刺激にはなりました。次のMabooにも出場予定なんで、もちょっとなんとかしてみたいと思います。もちょっとね。

そんで、ツアーとコンペの疲労がこの後どっと出て2~3日は死んでました…_ノフ○ グッタリ

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2009.11.15

maboo!

ヨセミテ報告&動画データのキラーパスを兼ねてmabooへ!

喫煙所に320くん発見♪
思わずかけより、ヨセミテの感動ハグw

しばらくヨセミテについてお互いしゃべり倒してから受付。んでmaboo初登攀開始。

maboo自慢のドッカブリにいきなりとりつく。
テープ課題の3級でアップしてからテープ初段にトライ。一撃♪っと思いきや足限であることに気づいてなかったので、もう一度足限でトライして完登〜。

それから課題作り。プライベートなのでグレードを気にせず見た目のかっこよさと面白さ優先♪
これがまー、できないできないw
そうこうしてると320くん参戦!すなわち!ついに初セッション!
そして…二人して打ち込み打ち込みしてできないできないwww

次に320くん課題でセッション。
これまたできそうでできないw

それから誰かの課題を教えてもらいこれもセッションセッション。最後は何とか完登出来てよかったwww

ヨレヨレになってから、Doraさん、Ryoskくん、ザクがやってる2〜3級登ったり、テープ初段登ったり。

mabooは本当に楽しいジムでした!
そしてなにより、僕にとって数少ないGSP(グッドセッションパートナー)が久しぶりに増えたことが嬉しい♪

エダさん、イバン、しんくん、ぐにさん(本人がどう思ってるかは不明w)、そして320くん。

楽しいセッションはリスペクトの上に成り立つ。
全員、僕がリスペクトしてるクライマーです。

そんなこんなで、楽しくて、興奮して、寝つけずに、スコッチ&黒砂糖でナイトキャップw

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2009.11.10

Yosemite Valley Bouldering 09 総括。

日程
10/24-11/3

行程詳細

10/24
NRT→SFO
San Jose 1泊

10/25
AM 3:00 San Jose発
AM 8:30 Yosemite内Camp4着

Camp4滞在 7泊8日

11/1
PM 18:30 Camp4撤収
PM 23:30 San Jose着
San Jose 1泊

11/2
SFO→NRT(11/3着)


成果


【Ladder Detail】V5 ☆☆ FL (5X)
【Octagon Traverse】V8 ☆! 2try (5X)
【No Holds Bard】V7 ☆☆☆! 2try (JET7)
【Drive On】V10 ☆☆☆☆! RP (TEAM 5.10)
【Atheletes Die Young】V5 ☆☆ 2try  (JET7)
【Delicate Flower】V6 ☆☆! FL (5X)
【Honor Among Thieves】V9 ☆☆☆ RP (TEAM 5.10)

課題名・グレード・スターグレード・!(危険)等の表記はSUPER TOPO「YOSEMITE VALLEY BOULDERING」から。また( )内は使用シューズ。


装備

クライミングシューズ
5X / ANASAZI VERDE / JET7 / TEAM 5.10 (全てFIVE.TEN)

アプローチシューズ
Camp4(FIVE.TEN)

クラッシュパッド
CASSIN DOMINO / CORDLESS / PUSHER SPOT

チョーク類
CAMPチャンキィチョーク
DORAMIXチョークアップコンディショナー

サプリメント
BCAA / マルチビタミン / グルコサミン

アルコール
RollingRock(USA beer)
Grolsch(Holland beer)
JOHNNIE WALKER Black Label(Scotch whisky)

Syukuhai
正しいアルコールの使用例、完登後の祝杯。使用ビールはGrolsch。【Drive On】にて。


天候

全日程でほぼ快晴。
10/27のみ僅かに雲が出て最低気温もマーク。27-29が比較的気温が落ちたが、後は日中暑いほど。朝晩の冷え込みもさほどではなく、上下のアンダーウェアも未使用で終った。個人的な感想としては例年より気温が高く感じた。


宿泊

ヨセミテ国立公園内ではもちろんCamp4にてキャンプ。1泊5$。
ビッグウォールクライマーからボルダラーまで世界各国から集まっていて非常に面白い。テントサイトにはBearBoxという鉄製の箱が設置されていて、食料品等匂いの出るものはこれに収納する必要がある。クマ被害を防ぐためだが、単純に収納スペースになるためとても便利。また、サイト毎にテーブルと椅子も1~2組設置されているので、小川山等と比べると非常に人間らしい生活を送れる。そして夜な夜なあちこちのサイトで焚火、酒宴が張られる。
総じてCamp4での生活は快適で愉快。

クマ


今年もHorse Trailで目撃。昨年もこの付近で遭遇している。どうやらアワニホテル周辺からHorse Trailはクマが多いようだ。大きくて悠然とした姿はやはり感動する。
とは言え鉢合わせすると何かと危険なので、僕はアプローチ中大声で歌い続けた。


買物

食材とアルコールの8割はヨセミテ国立公園に入る前、San Joseのスーパーで購入。公園内のスーパーは若干割高なので、事前購入の方が経済的。


食事

朝、昼は自炊。
夜は外食もした。Yosemite Lodgeのカフェテリアを多用。6:30-20:00で営業。充電もここでできる。個人的には、Philly CheeseSteak Sandwichが美味だと思う。

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The Valley days 09. 【Drive On】

Drive On

そのラインの存在を知ったのは3年前のこと。

ヨセミテの新しいトポ「YOSEMITE VALLEY BOULDERING」が発売され、早速購入してページをめくる。新しいエリアや課題が紹介されていて、写真も多かった。
手がとまり、目が釘付けなったのは83ページ。
Randy Puro氏が美しいフェイスを登る姿に目を奪われた。
キャプションの課題名には【Drive On】とあった。

Dotopo_5

これを登りたい。

次は、「Dosage V」を見たとき。
冒頭の「The Valley」で、美しい光線のなかRandy Puro氏が【Drive On】を登る姿は本当かっこよかった。そのときグレードはV11と紹介されていた。

この美しいラインを登りたい。
その思いはどんどん強さを増していた。

昨年、念願かなって【Drive On】をトライするチャンスを得た。

ハードだった。
ほんのちょっとでも気を弛めるとホールドからは指が吐き出され、わずかにホールドとの接触点がずれるだけで次のムーブが起こせなくなる。激しいクリンプで指皮の消耗が驚くほど早い。

そしてなにより楽しかった。
初日に下部のムーブを解決し、残す上部も何とかなりそうな感覚があった。

2日目。
気温が高く、初日の高度に達することもできず敗退。岩のコンディション優先だと知った。


それから1年経って、僕はまた【Drive On】の前にいる。




10/29

気温は先日より若干高め。
先日のトライでぶり返した左手薬指の痛み。
左膝は相変わらず、むしろ悪化傾向。
指皮は1日のレストでは回復しきってない。


焦りはなかった。
気負いすぎてもいなかった。
先日のトライで、結果を焦り、視野を狭くし、入れ込みすぎた状態とはまったく違っていた。

不安がないわけではない。
ただ現実をそのまま受け入れて、その上で何ができるか。
どうすればベストをつくせるのか。
どうすればそのラインに心と身体をフィットさせることができるのか。
それだけを一昨日のトライ以降考え続けていた。


今日は集中していた。
その日の最初のトライから、硬さは無く、自然だったと思う。
いつも通りの自分の動き。
集中することでのみ得られるリラックス。

【Drive On】に取り付くことが、ホールドに触れることが、ムーブを起こすことが、ブラッシングすることが、タクティクスを練ることが、楽しかった。

何度かトライしているうちに核心のホールディングの感覚がつかめてきた。
足の踏み替えもできた。
ラインと自分自身のピントがだんだんと重なってきてるのを感じる。
それでも僅かにずれたホールディングをしてしまい、指が弾かれる。
岩に熱を奪われ、足指の感覚が鈍い。シューズが冷たい。

「ちょっとレストします」

シューズが冷たいと言ったら、重ね着しすぎでトドみたいになったザクが「じゃーオバちゃんが暖めてあげるよ」と言って、そのダウンジャケットの中にシューズを入れてくれた。

その言葉に素直にしたがった自分自身がすこし不思議だった。
普段の僕なら、いらねーよ、自分でやるよって言ってるだろうな。
そんなこと考えながらあたりを歩いて、日光を浴びて身体を暖める。
ハーフドームを眺めて、ワシントンコラム直下の岩塔を見上げる。

ああ、なんて楽しいんだろう。
早く次のトライがしたい。
【Drive On】の前に戻り、目でラインをたどる。

Dof

あ…次、登れる。。。

そんな予感めいたもので胸がいっぱいになり、レストを終えてトライの準備を始める。
ザクが暖めてくれたシューズを履いて、チョークを手にまぶす。

Doraさんにスポットしてもらい、トライ。

スタートホールドから丁寧に指先を合わせ、身体を浮かせた。
1手目をちゃんと握りこみ、ヒールフックをかける。
痛い、けれどムーブを起こす。
核心の手前。ここでミスすれば核心をこなすことは出来ない。
ノーミスでクリア。
中継カチを使って身体を引き上げる。
完璧なバランスを作って、スタティックに核心のエッジを捕らえる。
ゆっくり、僅かのズレもないように指先を合わせてから握りこむ。

いける。

次のムーブも腰を沈めバランスを崩すことなくこなし、一番苦労した足の踏み替えもできた。
適度に暖めたシューズのつま先は、小さなフットホールドを的確に捕らえてくれる。
右手をガストンに飛ばしてここも完璧なポイントに指を収める。
左足に乗り込む。
これまで2度、ここで身体を剥がされたけど、今度はバランスを崩される気配なんてどこにもなかった。
左手が初めてそのエッジをつかむ。

予定ではそのエッジを取ったら、足を踏み替えてリップにランジするつもりだったけど、後から動画を見直すと、一度リップの距離を確認して再度左手を送ってから(声が漏れているところみるとここも楽ではなかったみたい)リップを掴んでいる。
どうも身体が反射的に対応してムーブを切り替えていたみたいで、このムーブは曖昧にしか覚えていない。

リップを掴んでからの記憶は鮮明だ。
なかなか返せなかったから。

ホントに危なかった。
マントルのためのヒールフックを掛けるところが手より奥で、なおかつ腕は疲労でガチガチ。

下からのみんなの声援。パッドを移動させる音。

1回で返せないのを悟って、一瞬右手をシェイクして、もう一度。
少しずつ身体をリップの向う側に押し込んで、何とか乗り上がる。

両足が岩の上を踏んだとき、僕は喜びの声を上げていた。



【Drive On】をトップアウトして、みんなの顔が見えるところにへたり込む。
息は上がり、記憶は混乱して、ただとても興奮していた。

Dodone_2
トップアウト直後。

自分自身の心の弱さを思い知った一昨日。
何をすべきかひとりで考えた昨日。
シンプルに登ることを楽しめた今日。

だけど楽しむだけじゃ、集中するだけじゃ、リラックスするだけじゃ登れなかった。

みんなが毎日いつも通りにかけてくれた言葉。
みんなの声とスポット。
ひとりじゃないと感じた時に出せる力ってあるんだと思った。
僕ひとりだけで登れたわけじゃない。
みんなのおかげで登れた。


本当にありがとう。


6年ちょっと前。
【Midnight Lightning】はひとりだった。
自分自身を信じることで力を出して、登りきれたことが嬉しかった。


そして今。
【Drive On】はひとりじゃなかった。
登れたことだけじゃなくて、ひとりじゃなかったことが嬉しくてたまらなかった。




その夜、Camp4の星空の下、完登祝いでありきたりの安いシャンパンをプラスティックのカップにそそぎみんなで飲んだ。
信じられないほど美味しかった。
喉の奥で弾ける炭酸の刺激を感じながら、こんなお酒をみんなと一緒に飲める僕は本当に幸せだと心から思った。



それは、弱い僕もみんながいればすこしだけ強くなれることを知った最高の日。

Friends
Doraさん、Ryoskくん、ザクa.k.a.ユミ。愉快で素敵な仲間達。



The Valley days 09. Fin.




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2009.11.08

The Valley days 09. day9.

11/1

目が覚めると最終日。
昨日の食事時に今日の行程について相談した結果、以下のような感じ。

朝一でRyoskくん【Pride】

朝食&撤収

僕の【Thriller】

ザクの【Bruce Lee】

バイバイCamp4

って訳で、朝食の支度をDoraさん&ザクに託して、僕とRyoskくんは【Pride】に向かいます。
途中、何故か樹に帽子が掛かってて、無造作に手に取り頭にかぶるRyoskくんは、まるで無敵のカウボーイ!

さあ張り切っていってみよう。

トライ初日と違い、下部が大分安定してきたRyoskくんはわずかに使える左手も発見!ランジの距離がいっきに伸びる。

リップのすぐ下を叩き始めると少しずつ少しずつ距離を伸ばしていく。かっこいいぞRyosk!!!

これが最後!と宣言して最終トライ。
一番距離が伸びて、あと10cmぐらいでリップが掴めるかも。ぐらいまで来てた!

そしてRyoskくんは「こ、腰が…」といってこの後見事にくの字に折れてしまいました
(;ω;)
ナイスファイトだったよRyoskくん!!!

Ryoskpundone
真っ白な灰になったRyoskくん。

そんなこんなで朝の戦いを終えた僕達がキャンプサイトに戻ると、Doraさん&ザクが美味しい朝食を作って待っててくれました。
この日の朝食はケサディーヤ。確か昨年も最終日にこれ食べたなーなんて考えたら、急に帰るのがさびしくなってきた。

食後に7泊したテントやその他諸々を撤収。
シュラフ干したり、クマ箱の中片付けたり…やばいなぁ、ホントにさびしい。
どうもしっかり顔に出ていたようで、ザクに「どうしたの?」と聞かれてしまった。

あらかた撤収作業も終わり、いよいよ【Thriller】のトライ。
とにかく指皮がもったいないのでアップもなしで、本気トライ。

う…身体が重い。

いや気のせい!
と気合を入れてトライするうちに昨日の高度まで到達。
そして全力を込めて左手のエッジを握り締め、身体を起こす…起こそうととする。
どうしても右手が離せない。
右手を離そうとした瞬間に左手が吹っ飛ぶのが、そうなる前にハッキリとわかってしまった。

終ったー。

残念ながらこのツアーでは【Thriller】を登りきることが出来なかった。

残念だけれど悔しくはない。
指と身体と岩のコンディションをピッタリとあわせて、また次にトライしよう。
そのときはきっと。

Twithmo
次こそは、ね。

かなり早めにギブアップしたので、時間がけっこうある。
ということで、近くの☆☆☆課題【Honor Among Thieves】V9にトライすることにした。

行ってみるとそこには大勢の米国人が集まり、同じ岩の【Delicate Flower】V6をトライしていた。僕からみると米国人男性はまるで巨人。その大きな彼らがなかなかランジを止められないようだ。
せっかくなんでと、僕も混ぜてもらいランジ課題にトライ。もちろんフラッシュを狙って。

…止まった!
けどちょっと見切りが甘くて指の掛かりが浅く今にも抜けそう。そこをグッとこらえてそのまま完登♪

よし巨人に勝った!www

気を良くして、いよいよHATにトライ。
なんでも米国人達はさっきまでコレのスタンドアップ(V7)にトライしてたらしいんだけど、暑くて無理だからとDFにトライしてたとの事。なるほど、確かに太陽サンサンでホカホカですねw

しかしながら気にせずトライ。

トライする毎に少しずつ高度が上がり、ムーブが見えてくる。
なるほど!

こりゃ行けるぞー。

少しレストを入れてから集中してトライ。
一手目を取り、右ヒールをカンテに上げる(米国巨人達は何故上がるのか?と驚くw)。
右手をカンテのピンチに寄せてヒールも寄せる。
見えないカンテの向うを右手で叩く!ビターン。
左足をスタートホールドに引っ掛けて左手をエッジに寄せる。
も一丁右手をカンテに飛ばす!ビターン。
足を上げて、立ち上がり…ガバに届いた♪

そっから後は全くムーブを想定してなくて、かなり探り探りだったけど、身体がヨレ切っててやばかったw
が、なんとか無事トップアウト!
ヨセミテにしてはかなり甘いけど、V9の最短記録だなー。
グレードはともかく、高さがない以外は面白いいいラインでした♪
最終日の思わぬ成果に満足!かなり嬉しい♪


さてそろそろBLやりますかと、ザクに聞くと「何か(登ったことのない課題を)完登したい」とのこと。

そんなら、例のアレですか?

ってことで、ザク因縁のUnnamedV1。
なんでもザクが初めてヨセミテを訪れて以来の宿題とのことで…さてどうなる?

っと数トライで見事ゲット!
最後はしっかり足もはずれずキッチリ登り切りましたね。BLを前に幸先が良いじゃないですか!

Zakufsg
登ったらハナクソつけてやる!と言ってたザクさん。

いよいよBL。

当然、みんな指皮なんて終ってて、身体も疲労でボロボロ。
ツアーの最終日に成果を出すことはかなり難しい。

それでもザクはトライする度に、進化を見せた。
この日のベストトライは…このガバを取ったら絶対に落ちないというところの寸前まで高度を伸ばした。

右足はしっかりエッジに乗り込み、左手は縦カチをスタティックに捕らえ、立ち上がる。
あと少し、あと少し右に重心が入ればガバを取る体勢に入れる…。

ほんの僅かに重心がずれた状態のまま、動けなくなったザクは耐え切れずに岩からはがされた。
下でスポットしていた僕は、ホントに驚いた。
最終日のトライで、そこまで高度を上げてくるなんて。
凄いぞザク!

惜しくもそこから高度は上がらず、完登は出来なかったけど、強い手応えはあったのではないろうか?

次、登ろう。登れるよ。



それぞれに次の課題をお土産にして、Camp4を、ヨセミテを去る。

1年間をその課題を登るためだけに過ごしてきた人。
初めてのヨセミテに胸を躍らせてきた人。
頂には達しなくとも進歩を見せつけた人。

みんなそれぞれが、この場所で何かを得たのではないだろうか。
それはその人のこれからのクライミングに必ずプラスになる大事な経験だと誰もが知っている。

また帰ってくることは口にする必要もないぐらい僕にとっては当然のことになっていた。
僕を育ててくれたヨセミテはいつまでも僕にとって新しくて懐かしい。


いままでありがとう。

これからもよろしく。



(【Pride】、【Delicate Flower】、【Honor Among Thieves】、【Bruce Lee】は後日動画アップ予定)

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The Valley days 09. day8.

10/31

今日はハロウィン!
そして土曜日!

って訳で、ヨセミテにはローカルクライマー達が大勢やってくるのです。

僕たちは今日はCamp4で登ります。
もちろん各々の宿題トライ。そして僕はとうとう【Thriller】V10にトライ。

まずは涼しい時間を利用して【Cocaine Corner】V4。
Doraさん、Ryoskくん、ザク。ともにトライ。

朝一なんで、Wine Boulder周辺はウォーミングアップのローカルクライマーが大勢。中にはこのような人達も。

Beef
うし。

Kasous
がいこつとスパイダーマン。

さすがハロウィン。アメリカンは見事だ。
ちなみにこのスカル服を着てるのはパツキンボ●ンギャルで、かなりHOT!でしたwww

それからFresnoのタケシくんも登場して一緒に登る。
そんなこんなで、Doraさんの熱いトライが続くCC。

その時。

というのは不意に訪れるものですね。
いままでと違い一つ一つのムーブがスムーズにつながり、無駄な力みも消えて、Doraさんはリップへと高度を上げていく。
「息して!」
声をかけて数瞬後…Doraさんはリップをがっちりとダイナミックに掴んでいた。
マントルを返し、完登の喜びを噛み締めるDoraさん。
本当によかった。
かっこよかったです!!!

周りの米国人も祝福してて、ただでさえピースフルなCamp4はよりピースフルになるのでした。

そして、Doraさんの完登ベータを聞いたRyoskくんも、続いて完登!
二人とも見事です!!!

そしてアローン攻撃を食らったザクは「やりにくい…」とのたまい敗退。
まーまたチャンスはありますって。

CC後、ブランチを堪能してから【Thriller】に移動。
もちろん登る気満々。

Thriller
【Thriller】は右上ライン。

パッドを敷いてタケシくんと一緒にトライ。
何度かトライするうちに下部のコツを思い出し、アイスクリームコーンGet!
そして核心のガストンエッジを保持。

…動けない。

ここまで登りこんできた指先は既に指皮もなく、エッジから吐き出されそうになる。
さらにフットホールドの位置関係の悪さで、傾斜からは想像できないほどの力を要求される。

厳しい。

でも、なんて楽しいんだろう。

今回は登れないかもしれない。とかそんなことを考える暇もないくらい【Thriller】という課題の面白さに引き込まれる。

SIN on [Thriller] undone. from SIN on Vimeo.


何度か核心の左エッジを保持するけど、指皮のコンディションと身体のヨレと、気温条件がそれぞれ悪化してきたので今日は終了。一縷の望みを明日へと賭けることにした。

Sinthriller
暑くて服を脱いでトライ。…それにしても高い。

【Bruce Lee】へ移動。
途中、クラシックの【Bear-Hug Mantel】V4を登る。ここではRyoskくんが見事完登!なんだかんだと安定して成果だしてるなー。
程よく遊んでいざBLへ。

BLへ3度目の挑戦のザク。
そしてRyoskくんも、タケシくんも加わりセッションで攻める。

それぞれが自分の特徴を活かしてムーブを洗練させていき、より上を目指す。互いに自分が得た情報を仲間と共有してさらに上を。

いいなー、セッションって。

なんとなく僕も仲間に入れて欲しくなり、お手本兼ねて【Bruce Lee】のリピートトライ。
昨年よりもさらにこのラインに身体をフィットさせることが出来て、気持ちよくリピートできた。

登る度にこのラインの素晴らしさを噛み締めてしまう。

そんなこんなで、今日も1ムーブ進めたザクは僕同様、最終日の明日に賭けるのであった。
ちなみに実はRyoskくんもザクとほぼ同高度まで到達しているという素晴らしさ。
こりゃ2人共完登ってのもあるかも。。。

夜は、カフェテリアで食事してからテントサイトで宴会。

終始Doraさんがニコニコ(ニヤニヤ?)してて、ご機嫌で山崎を飲み、なんとなく我々のサイトを訪れたヤングアメリカンも入り混じり、いろんな岩場の話とか、クライマーの話とか、お互いのクライミングスタイルの話とか、酒の話とか、とても楽しい夜だった。


明日は最終日。
決して岩のコンディションも自分の身体も最高ではないけど、思いっきり楽しもう。



(【Cocain Coner】、【Thriller】day1、【Bear-Hug Mantel】の動画は後日アップ予定)

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The Valley days 09. day7.

10/30

うう…頭痛い。
はいきっちり二日酔いですwww

ま、これも旅の楽しみということですなー。
いつものように朝食を食べてから、今日の目的地CandylandへGO!


…なぜだろう?目的地になかなか着かない。
かなり森の中を徘徊したものの、どうも違う。

仕方ないので、アプローチを戻り倒木に腰掛け、3年前にCandylandへ来た時のことをよーーーーーーーっく思い出してみる。

…はっ!

ザクにトポの文章を再度読み直してもらうと…あははは。
アプローチのスタートから間違っとりましたwww

気を取り直して、正しいアプローチをいくとちゃんとエリアに着きました♪

このエリアはHorse Trail同様、比較的新しいエリアで、看板課題としては、【Once Upon a Time】V3、【The Diamond】V8、【The Changing Corners】V8、【The Shadow Warrior】V12があります。そして素晴らしいのは課題だけではないのです。
屋久島の白谷雲水峡を髣髴とさせる美しいコケに覆われた原生林と、森の隙間から望むEl Capitanさんの横顔。。。おそらくこのロケーションはヨセミテバレー内屈指でしょう!

みんなは【Once Upon a Time】V3にトライ。

Doraouat

かなりの高さがある凹角を登っていく課題で、とにかく美しいラインです。
長いRyoskくんと、柔かいザクがけっこういいところまでいくも残念ながら敗退。V3なのに難しいよね、これ。

僕は…三年前に敗退して、今年もきっちり敗退しました!
しょぼーん。

さて、いよいよランチタイム。みんなに絶景ポイントがあるから、そこでゴハンを食べようと声をかけていただきました。

Lunch
RollingRockはLunchBeerにピッタリ♪

うふふ。みんなでここでランチがしたかったのでかなり満足♪
みなさんここの景色はお気に召したでしょうか?

食後は【The Diamond】V8にトライ。

下部はダイナミックで上部はデリケートなこの課題。
3年前に来た時は、最後のカンテ部分のスローパーが保持できずに【~Left】V6を登っただけ。さて今日はと。

前回と違い、カンテに手を進めることはできるけど、指皮がなくて、とにかくヌメる!すっぽ抜けそうになりながら何とか足を上げてもヌメヌメでラストのムーブが起こせませーんorz

ああ、ギブミーユビカワ…。

かなり面白い課題だし、あと一手で登れるし、ラインもかっこいいので、これは来年絶対登りたいなぁ。
みんなも【The Diamond】を打ち込んでたけど、出だしのランジが止められなかったみたい。そこが出来れば【~Left】は登れるんだけどなー。という訳でみなさんも是非来年登りに来ましょう! ね?ねっ!?

という訳でこの日はゼロ完!orz


帰る間際にEl Capitanさんの夕焼け姿を眺める。
…なんというかホントにその美しさに感動する。やっぱりこの谷は素敵だ。

Ecsunset


さて、車に戻り、今日は何を食べようか話してると料理長ザクが「パスタ食べたーい」とのたまう。
ほう?

しばし議論の末、カルボナーラに決定。

Camp4に戻りザク料理長がソースを作り、僕とDoraさんがパスタを茹でて、Ryoskくんがサラダを作成。

いっただきまーす。

おお!このカルボナーラ美味い!ソースが美味!(パスタの茹で具合もバッチリである)
ハッキリ言って、ザクは料理が上手い。。。
料理が上手で、英語が喋れて、キャンプ生活に耐えられて…惜しい。惜しいなぁwww

とにもかくにも、この旅で一番美味しかった食べ物はザクのカルボナーラであったことを認めざるをえません。ご馳走様でした!

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The Valley days 09. day6.

10/29

夜更かししたせいか、いつもより遅く目が覚める。
朝食をカフェテリアで買い込みHorse Trailへ。

午前中は【Drive On】。
ですが、ちょっと上手くまとめられないのでそれはこちらで。

昼からは同エリアの【Little Blue Anasthesia】V8にRyoskくん&ザクがトライ。
僕は昨年登ってるので観戦モード。
昨年からこの課題に苦しんでるザクは今年も苦戦。セオリーを無視したシーケンスを構築したりしてたけど上手くいかないようでした。
この課題、コツものだから理解すれば早そうなんですけどねー。

で、午後からはCurryに移動。

最初のお題は☆☆☆の【Zorro】V4。
これは、巨人族のRyoskくん見事にフラッシュ!でザクも今回一撃で宿題クリア!
2人ともやるなー♪

続いて右カンテのunnamdV5も、しばしトライの上、Doraさん、Ryoskくん、ザク共に完登!うーん、やりよるっ。
引き続きこれのSDにトライしたRyoskくんだったけど、体力売り切れで完登ならず。かなり惜しかったね。

続いて、洗濯兼ねてハウスキーピングへ。シャツもパンツもぐるぐる回す。

そして洗濯中も短時間ながら登ります。
ここでのお題はクラシックの【Atheletes Die Young】V5。
カチからダイノという実質1手のシンプルな課題でかなり爽快系。
調子よくこちらは二撃♪思ってたよりマントルが悪くて右往左往しましたwww


30分ほど遊んでからランドリーに戻りこんどは乾燥機。やっぱりシャツもパンツもぐるぐる回す。
乾燥機が回ってる間は何故か「いっせーのーが○!」って遊びを真剣にやったり、肩甲骨体操をしたりして遊ぶ。
洗濯終わって、買い出しして、Camp4で食事。
いまいちパンチの足りないスープを2つ混ぜて、ビッグなソーセージ、マッシュポテト、パン!もぐもぐ。

この夜はキャンプの夜で1番飲んだ。スコッチのチェイサーにRollingRock。うう…幸せ。

(【Zorro】、【unnamed-V5】、【Atheletes Die Young】の動画は後日アップ予定)

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The Valley days 09. day5.

10/28

目が覚めるとやっぱりまだ外は暗かった。
カフェテリアが早くから開いてるので、充電兼ねてコーヒー飲みながら読書でも…。
と、やっぱり早起きのDoraさんが先にコーヒー飲んでたんで、読書したり、おしゃべりしつつ、みんなが起きる時間を待つ。

今日も昨日に引き続き気温が低めでコンディションは良さそう。
しかし僕は指が終わってるのでレストする事にして、昨日レストしたみんなに合わせることに。

で、【Cocaine Corner】→【Midnight Lightning】→【Bruce Lee】の順で回ります。
なんてゴージャスで完璧なサーキット!www

まずはCC。

Doraoncc2

ドラさんはもちろん猛烈な打ち込み。でも少し入れ込み過ぎてるようで動きが硬いかな?空回りしてるというか…。事態は好転することもなく、この日は高度が上がらず持ち越し。

まるで昨日の自分を見てるみたいで、他人事じゃなかった。
まだ時間はあります。焦らないで楽しんで、じっくり行きましょう!

そしてRyoskくんのML。

スペシャルサポートにまさおを起用してのトライ!

Ryoskmlmasao
ブラシを持ってるカエルのぬいぐるみがまさお。

…。

…うーん、ちょっと厳しそうw

で、でもでも一緒にトライしてた米国人ボルダラーにまさおが大人気で写真とか撮られまくってたしw
ちなみにまさおはRyoskくんがパッドに挟んで渡米しましたwww

Sorrymasao_2
登れず、まさおにあやまるRyoskくんwww


で、BL。

Blmasao
もちろんここにもまさおが。

もちろんザクメインなんだけどRyoskくんも撃ち込み撃ち込み。Ryoskくんはほぼ1日登ってたんじゃないかな?
うーんタフガイ!

Ryoskeblmasao
まさおも応援してます。


ザクは先日よりさらに一手進めてたし、スタートの打率もアップ。なんか可能性が見えてきたんじゃないだろうか?

Zakubl

そんな感じで、陽が暮れるまで登って終了~。

夕食は、ザク料理長によるビフテキ定食!
ビーフステーキ、マッシュポテト、グレービーソース、マカロニチーズ、シーザーサラダ!あっめりかーん!

夜、キヨスクで天気予報を確認すると日を追う毎に最高気温が上昇していく予報だったので明日、午前中に【Drive On】をやらせてもらうことにする。

わがまま放題ですみません。

食後、1人ロッジのフロントで充電しながら読書。

この時は1人になりたかったような1人になりたくなかったような変な感じだった。
1人になる時間は頭の整理にぴったりなんだけど、どうしても【Drive On】のプレッシャーから情緒不安定。
明日のトライを僕は楽しむことができるだろうか?
昨日のような醜態をさらすんじゃないか?
やっぱり余裕ないなーと落ち込んだり、それでも一刻も早くトライしたかったり、不安と期待が入り混じり上がったり下がったり。

誰かに聞いてもらえたら楽になるのかな?
とか考えながら武者小路実篤先生の「友情」を読み進めた。

友情…いー話やん!

遅くにテントサイトに戻り、ドラさんのイビキとRyoskくんの歯ぎしりをつまみにwビール飲んでから就寝。




一人で見上げたヨセミテの星空には流星がはしりまわってた。

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The Valley days 09. day4.

10/27

テントで目が覚めたのはまだ外が暗い朝6時頃。
やっぱり緊張してるのかな?

二度寝もできずに読書して明るくなるのを待つ。
みんなが起きだす頃には読了して、朝食。
この時の気温は特に冷え込んでる感じではなかったので、今日はCamp4で【Thriller】かな?

と、食後にキヨスクの天候表を覗いてみると、本日の気温はこの先1週間で最低気温の予報!あわてて目的をHorseTrailの【Drive On】に変更する。

【Thriller】は終日日影で比較的気温の影響を受けにくいのに対して、【Drive On】は日向で岩の温度が上昇しやすく、ホールドもデリケートなエッジ主体。気温の低い日にトライしなければ完登の可能性は低くなるのが【Drive On】だと昨年のトライで身にしみて感じていたのが変更の理由だ。

他のメンバーも快くこの提案を受け入れてくれたので、HorseTrailに向かう。
昨年はここでクマに会ったので、今年も大声で歌いながらアプローチをてくてくと歩くと…相変わらずの美しいフェイスが迎えてくれた。

Do_2

Do

115度程度に前傾したフェイスには、近づかないと確認できないようなエッジが散らばり奇跡的な美しいラインを描き出している。そして前半の3手目以降にはチョークも皆無。。。

絶対に登りたい。

このときの僕の心理状態を言えば、気負いすぎだったと思う。
ひとつには絶対登りたいというモチベーション。
もうひとつは…僕の左足の故障だ。
ヒールフックをすると、膝とふととも裏に鋭い痛みがある状態が3週間以上前から続いていて、まったく好転していなかったのだ。その不安を打ち消したくて気負っていたような気がする。

案の定、【Drive On】の出だしのパートに出てくるヒールフックではひどい痛みがあった。
痛みをこらえ、顔をしかめながら起こしたムーブでホールドを掴んでもベストポジションには指が収まってくれない。無理に次の一手を出ししても、さらにベストポジションをはずしたホールディングで先に進めるはずもなく壁から身体をはがされる。

あせり。

あせりは目を曇らせ、視野を狭くする。そして追い込まれればミスを犯す。
僕はクラッシュパッドの設置を少し岩側に寄せすぎてしまっていることに気づかずにトライしてしまった。

そしてフォール。

クラッシュパッドをはずした右足を岩の上に落としてしまい、親指に痛みが走った。
声も出せず座り込み痛みをこらえる。ヤバイ…。

「大丈夫?」

みんなの不安そうな声で我に返る。

「あー痛かったー。大丈夫大丈夫!」

爪先の痛みは結局このツアー中に取れることはなかった。歩くのには支障はないけど普段楽に履いていられるシューズを履くときでも痛みがあり苦労した。

しばらくレストを入れてもう一度シューズを履いてみると、痛みはあるけどなんとかごまかせそうだ。でも右足での厳しいエッジングでは感覚が鈍る。上部核心は右足のエッジングだけどインサイドではなくアウトだったのは幸運だった。

気を取り直して、トライする。指が暖まってくると共に、ヒールの精度を補えるようになってきて少しずつホールディングできるようになってきた。
そして、昨年出来なかった一手を止めた。
左足に乗り込み手を出す。

あっけなく身体ははがされた。

そこが出来たらもう落ちない。そう思ってた一手で落ちたのはかなりこたえた。
そしてこの日はその高度まで上がれることはなかった。
左足をかばった指は、ほぼ治ったはずの左薬指の腱鞘炎を再発させてしまったようで、うずくような痛みがあった。アプローチ途中のマーセド川で一人アイシング。

このときいろいろと考えた。

なぜ今日登れなかったのか。
なぜ右足に負傷を負ってしまったのか。
まぜ薬指の腱鞘炎が再発したのか。

そして気づいた。
解ってしまえばそんなものか。

僕は登る気は十二分だったんだけど、余裕をなくした心理状態で楽しめていなかった。
ラインの美しさやムーブの複雑さや課題の面白さを、ただ完登することにだけに意識を集中するあまり楽しめていなかったのだ。

【Drive On】の前を去るときに見た悠然と歩くクマの姿をぼんやり思い出しながら、次は楽しみながらやってみようと思った。

Ht
HorseTrailの帰りにアワニホテルに迷い込む僕たち。


この日の僕はまったく僕らしくなかった。みんなゴメン。

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The Valley days 09. day3

10/26

空が暗いうちに目が覚めたので読書などしつつ、みんなが起きるのを待つ。

朝食は昨年同様、ザク料理長のもとみんなで作成。
卵、ソーセージ、スープ、オレンジジュース、コーヒー。実に美味!
食材流用でランチも作成して、今日はCamp4で登ることに。

昨日も感じたことだけど、今年は思ってたよりも気温が高い。僕の今回の目標課題の1本【Drive On】は日向のカチ課題なので気温の変化が気になります。。。

まずは比較的涼しい時間に【Cocaine Corner】V5。
この課題のために1年間準備してきたDoraさんは勿論、Ryoskくんもザクも打ち込み打ち込み。

Dora_cc

Zakuoncc

僕は昨日ちょっと登りすぎて指皮ピリピリのためかるーく流す程度。

CCは誰も完登が出ずThe Crystalsに移動。
ここにある【Pride】V9というランジ課題はRyoskくんがトライ。
僕も少しトライしたのですが…170cm以下の身長ではかなり厳しい感じ。ランジの体勢に入るのも一苦労。Ryoskくんは長身を活かしてなんとか飛び出せてたけど、リップは遥か上~。


で、Ryoskくんのギブアップを聞いて移動したのはザクの今ツアー目標課題【Bruce Lee】V8。さて、今年はどうでしょう?

スタート付近でしばらくはもじもじしてたものの、自分のお友達ポイントを発見したら打率↑。とは言えさすがクラシック。そこから先もなかなかきびしそーな感じ。僕のシーケンスとは違うし、リーチも違うからなんとも言えないけど、頑張ってるなーという感じ。


そんな感じで日も暮れて2日目終了。
CurryでシャワーしてCamp4でタコスを作り食事して天気予報を見ると明日は気温が下がるらしい!

いよいよ【Drive On】にトライなのか?それとも【Thriller】?

…緊張してきた。

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The Valley days 09. day2.

10/25

カリフォルニアの夜明け前を我々のDollar号は突き進み、野を越え、丘を越え、谷に入り、ヨセミテ国立公園のゲートをくぐる。
途中、カールスJrでドライブスルーに寄ったのと、トイレ休憩1回、給油1回で約4時間半で、ヨセミテの象徴であるエル・キャピタンさんご登場。

Sany0008
どどーん。

やっぱりそのお姿は雄大なわけで、ロッククライマーの端くれである僕ちゃんは感動するのです。何度目でも。

そしてCamp4へ。キヨスクでは既にキャンプサイト登録の順番待ちが出来ていて、僕らも列に並び、無事に5番サイトをGet!
早速テント設営して、クマ箱をガッチャンゴットン言わせながら食料品等を収納。7泊8日キャンプの準備を整えて、10時過ぎには登りに出かけました。

まずはCathedralへ。
【The Otagon】右横の【Ladder Detail】V5をアップでフラッシュ。これはメンバー全員完登。
それから【Octagon Traverse】V8を先に来ていたサンフランシスコローカルがトライしてたので混ぜてもらって、これは2撃。幸先よし♪
さらにザクが昨年から宿題にしてる【The Hexcentric】V7をお手本トライで1発リピート♪

Hexzaku

【The Hexcentric】V7トライのザク。

Topoutryosk

【Ladder Detail】V5をトップアウトした森の小人風Ryoskくん。

それから【Fish Head】V7にトライしてムーブを解明するも、完登トライでスリップしたので、河岸変え~。


お次はSentinel Boulderへ移動。

実はまだこのエリアは来たことがなかったのでお初。
このエリアで、イーサン・プリングルにそっくりなイけてないクライマーを見かけて似てる人はいるもんだと思ってたら、後ほど彼が本人と判明!
本物はムービー以上にオーラがなかったwww

とまれ。

ここには【No Holds Bard】V7というクラシックがあり、僕はどうしてもトライしてみたかったのだ。そのラインは写真や動画で見るよりも高く美しかった。
これをフラッシュしたらスゴイ充実感に違いない…。そう思い集中して取り付く。

スタートからバランスが悪くて一手一手が遠いカチ。どうにかこなして、リップ直下のスロパーを保持して核心と思われる一手を飛ばす。右手がカチを保持したものの、高さから来るビビリでつい手を離してしまいあえなく一撃失敗。チーン。
これはかなり悔しかった!完全に精神力で負けてしまった感じ。最近岩を登ってない影響がもろに出た瞬間でした↓。

この後、Fresnoから学生のタケシくんが米国クライマー達と共に登場。一気に場が賑やかになった。

気を取り直して、2トライ目。かなり気合を入れて核心に突入。下から米国人達の「Come On!」が聞こえる中、右手のカチを止める。そしてマントル。…ガバだと期待してたらフツーにタルいマントルだったけど、落ち着いてしっかり返してトップアウト!

ものすごく嬉しい!
ヨセミテには素晴らしい課題が多いけど、この【No Holds Bard】は特に素晴らしい。
はっきり言って、この課題をやるためだけにヨセミテを訪れるのも全然アリだと思います。トポのYosemite's Bestに選ばれるだけのことはあります。高さも美しさも内容も最高の1本と言ってもいいでしょう。どうせならもっと登れない下手くそな頃に打ち込みかったと、少し後悔してしまうほど質の高いラインでした。おススメです!

その後、タケシくんや、連れの米国人、Doraさん。Ryoskくんもトライしてたけど、完登はなし。やっぱり核心の一手が悪いみたいだった。

そうこうしてたら、ザクが【Flake Out】V7にリーチ。他にトライしてた米国人とは違うテクニックを駆使したクライミングで一人抜け出し完登!最後は高さもあるし、コケもあって精神力が問われる内容だったと思うけどさすがです!本人曰くホールドじゃりじゃりだったらしい…。
問題はトップアウトしたあと「Feel so good」とさらりと流暢な発音を聞かせていただいてイラッとしたところぐらいでしょうか?www

その後僕は【Slap Shot】V8にトライしたけど、核心のホールドが暑くてイマイチ。しばらくやったけど進展なしで終了~。

初日から結構飛ばして指皮が相当消耗してしまった。
けれども1年ぶりのヨセミテはものすごく楽しく、自分にとって価値のあるボルダリングができたのでとても幸先がよい滑り出しとなった♪

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その後Camp4に帰る道すがら、夕日に染まるハーフドームをしばし眺める。昨年も見たけどやっぱりとても美しい。ああ、僕はヨセミテに帰ってきたんだとしみじみ思った。

続きを読む "The Valley days 09. day2."

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2009.11.04

The Valley days 09. day1.

10/24

前夜の深夜徘徊とビールの力も虚しくほとんど眠れずに朝。

最終パッキングを済ませ、大荷物で横浜駅へ。成田エクスプレスを使い成田空港第一ターミナルに無事到着。ここで今ツアーのメンバー全員集合。

Doraさん、Ryoskくん、ザク、僕の4人で今年はヨセミテツアーです!

メンバー中、ヨセミテが…というより海外旅行が初めてのRyoskくん以外は複数回ヨセミテを経験してるので手馴れた感じ。

空港で荷物を預け、まずは乾杯!機内でもビール&ワインが無料なのをいいことに勿論乾杯!幸先がよいですなー♪

3~4時間くらいは機内で眠り、あとは妄想空想手汗後映画で無事SFO着。
入国審査もつつがなく済ませてレンタカーセンターで車ピックアップ。

Sany0003
4人分の大荷物をどうにか詰め込み、San Joseに住む友人のAtsuくんのアパートにお邪魔。今年もお世話になります!

Atsuくんは僕が初めてヨセミテに来て以来の友人で、まーナンと言うか非常にひょうきんな人ですw
今は就職してなかなかクライミングできてないらしいけど、とても強いクライマーで話も面白い大切な友人の一人。

で再会の挨拶もそこそこに、ザクの強い希望をうけ、おパンティの買物で下着屋さんにヤロー4人でお付き合い。うーん。いいんだろうかこんなことで?www
その後、ショッピングモールにて、食料品やビールの買出しを済ませる。夜は1年ぶりの再会を祝い宴会。お互いの現状や、最近のヨセミテ事情、役に立つ話や、すごく品のない笑える話までwww、話題は尽きず睡眠不足のまま、AM3時にはAtsu邸を出発して、ヨセミテ国立公園へと向かうのでした。

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