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2010.11.13

TheValleyDays2010/episode4. not only grade

episode4. not only grade

何回もヨセミテに通っていても触ってない課題や、低いグレードでも登れてない課題ってのは結構あります。今ツアーで登れたそんな課題の中で特に印象深い3本を。

【The Titanic】V5☆☆

10/26
Camp4エリアの最西端に位置するボルダーで、親しみやすい高さと下地の良さが印象的な岩、Titanic Boulderの課題。
どちらかと言えば、左側を登る【Battle of Bulge】V6の方がメジャーな課題だったりするんだけど、V5なのに登れてないってのも癪な話で。
実は8年前の初ヨセミテに時に、【Battle of Bulge】はすぐ登れてて、【The Titanic】は全く出来てなかった。
Ryosk!!!くんが【Battle of Bulge】をトライするというので、その間にトライすることにした。
これぞガバ!って感じのガバからスタートしてちょっと遠い縦カチ取りの初手。
もうこの1手に尽きる。
8年前はこの1手が何とも止まらなかった。要はガバでの引付が弱だったんだな。
何度目かトライ。微調整を繰り返して、ようやく右手が縦カチを止める。
そこからはよく解らないままリップまでGO!
すると思いのほか足が深く、リップのいいところまで手が届かない。。。
左手でタルいリップを押さえたまま、ちょい跳びで右手をリップの奥へバチっと。
何とか押さえ込んでそのままマントル。
おお、やっと登れた!!!
初手がとにかく苦手で、出来るイメージがなかなか湧かなかったんだけど、しばらくぶりにやると出来るようになるもんなんだなー。
苦手な宿題が終って嬉しい。
苦手な部分も含めて成長してることを実感させてくれた。
この岩で登りたいと言ってくれたRyosk!!!くんに感謝。

【Sachmo】V5☆☆

10/31
これまたCamp4。全然有名じゃない課題で、僕も今回ジェイコブに教えてもらうまで、見に来たことすらなかったボルダー。
有名じゃないだけに、サイズもまぁ日本的。
嬉しそうに紹介するジェイコブに何か引っかかりながらもトライしてみることにする。
ん?んん?
これは…、完全挟み込み!甘い形状!The苦手系!!!
夕暮近くにトライ開始したのもあって、いや、僕が弱でこの日は敗退。
ジェイコブ曰く、「サンドバッグV5だ」ニヤリ。…って。
そう。
ジェィコブはそういう課題が大好きで、何かイイの知らない?って聞くと返ってくるのは大抵そういう課題。ちなみにこの【Shacmo】をトライする前は【Bruce Lee】SDというプロジェクトを紹介?されトライしてました(主に僕が)w
苦手系だからと言って、尻尾巻いてキャインキャイン負け犬くんになるのはゴメンだぜ!
ってことで後日、再トライ。
先日のトライよりも何だかしっくり体が動くぞ、と思ったら1stトライでリップに到達。
頂き!と思ったらどうもシーケンスのチョイスミスしたらしく無念のフォール。
ぐぬぬぬ。
絶対、登る!
意地でトライ続行。
またも下部でプチはまりしつつも、何とか再び上部へ。
今度は落ち着いて観察。
すると有るじゃないか、ホールドちゃん。保持ってポン。
やった、完登♪
これはかなり嬉しかった。
何気に今ツアー中で最も打込んだ課題はこの【Sachmo】だったりする。
恐るべしヨセミテ、恐るべしCamp4。
奥が深い。深すぎて道に迷いそう。

【Spanish Fly】V6☆☆☆

11/1
ツアー最終日。
タイミング悪く降ってしまった雨で、CathedralやHouseKeepingで登れなかったため、Camp4を中心に過ごした僕たちは最終日は違うエリアに行こうと、Sentinel Bouldersを訪れた。
僕は昨年のツアーで初めてSentinelのB-1 Boulderで登ったが、エリア奥の岩は触りもしなければ、見にも行かずじまいだったので、新鮮なボルダリングが楽しめそう。
ザッとトポに眼を通すと、Uphill Boulderに手ごろなグレードの三ツ星課題があるし丁度よさそう。コレをサクッと登って、時間が余ったら昨年登れてない【Slapshot】V8でもやろうかなーぐらいに考えてた。
ところがドッコイ。
その岩に着くと、とてもそんな雰囲気じゃない。
大きさ、傾斜、そしてランディング。どれをとってもヤバイじゃないですか!
ホールドは顕著だけど、何せ登ってるときの背後の岩がスパイスとしてかなりの主張をしてきている。
確かに最上部に達した際も、その岩のお陰でドロップオフが可能とも言えるけど、それでもかなりの高さ。何より中間部で落ちてしまうとその岩にぶつかって地面まで落下ってことですよね?
つまりは降りれるけど、落ちられない。
何故「!」マークついてないんだ?なんて思いながらも、この岩の雰囲気がかなりそそられる。そりゃ、やるしかない。
アップに手頃な岩でV0、V3、V4(実はプチはまり)をこなして、再び【Spanish Fly】の前に。
ラインからムーブをイメージして、パッドを設置。どこのホールドまでが下地へドロップか、どこからが背後の岩へドロップか。抜け口のホールドは下からじゃ確認できない。じっくりと観察して安全対策を練る。
こういうとき、僕はかなりビビっている。
大体怖い課題を登る時は怖さに対してその課題の魅力が勝つからだけど、僕はとても臆病だ。
そしてこの臆病さが、僕はボルダリングで事故を起こしたことがない理由だと思う。
登り始める前にやれることは全部やってから、Ryosk!!!くんにスポットをお願いして取り付く。
スタートから1手、2手…想像よりもホールドはかかりが良い。その分傾斜を感じる。
少しずつ手を進めて、無理せず着地点を定めてドロップを繰り返す。その度に肝を冷やすけど、この感じもまた楽しい。
抜けの部分を残してムーブは解決。手数が多いので上手く省エネしないと最後がかなりキツくなりそうだ。
レストしてパンプが去るの待ち、4度目のトライ。
スタートから出来る限り無駄が無いムーブをこなしていく。それでも恐怖心から少し強めにホールドを持っているようで、上部ではそれなりにパンプしてしまった。まだ多少の余裕はあるだろうとリップを保持。後はのっこしのみ。
なのだが、下から観察していた以上にホールドが無く、張ってしまった前腕と指皮のないヌメった指でこのマントルを返すのは正直かなり怖かった。
必死で岩の上に這い上がり、体を安全圏に。
全身にかなり力を込めていた様で各所が痛い。
安堵感と自分自身をコントロールしたクライミングで完登出来た満足感を胸一杯に吸い込んだ。
下降路の怖いジャンプオフを終えて、皆のところに帰る。
ツアーの締めくくりに相応しい素晴らしい課題だった。

Rimg0145
SIN on 【The Titanic】

重要なのははグレードじゃない。
よく口にされるその言葉を、深夜のCamp4で酔っ払って米国人と話したりもした。
V5やV6でも本気でやらなきゃ登れない課題があるし、とても感動できる課題がある。
どの課題も、改めてそれを実感できる素晴らしい課題だった。
こういうのがクライミングの味わい深いところだと思う。

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