Yosemite

2011.08.11

Yosemite Valley Bouldering 2010

たまたま、時間ができたのでずーーーっと手を着けかねていた去年のヨセミテ動画を素人臭く編集。音源は、尊敬する鯰大好き先輩クライマーからの頂き物で作成しました。

ま、ネットにアップできるようにしたんでかなりダイジェスト。削った課題も多数。でも久々に動画編集したけどやっぱり楽しいなー。
ヨセミテでのボルダリングに興味ある方はよかったら観てみてください。さらに興味あったらコチラもどうぞ♪

Yosemite Valley Bouldering 2010

収録課題 グレード /クライマー

Torque Spanner V8 /SIN
Battle of the Bulge V6 /Ryosk!!!
The Diamond V8 /SIN
The Changing Corners V8 /Tsukuru, SIN, Aki
King Cobra V8 /Abe
Bachar Craker V4 /Tsukuru
Unnamed V3 /Yuiko
Spanish Fly V6 /SIN
The Shadow Warrior V12 /Tsukuru
Thriller V10 /SIN            

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2010.12.09

The Valley Days 2010 総括

エピソードは出来るだけ記憶が鮮明なうちに、と急いで書き上げたのですが、記録はメモもあることだし…と大分遅くなってしまいました。
以下は2010年ヨセミテツアー総括。

日程

10/22 くもり
成田→バンクーバー→サンフランシスコ。 San JoseのAtsuくん宅宿泊。

10/23 くもり/雨
Tioga Passが開いているうちにBishopを目指すが通過寸前に降雪によりClose。手前のMariposaでモーテル泊。飲みすぎ。

10/24 雨
二日酔い。Yosemite入りするも激しい雨。Camp4の様子を見にいくと、俺さん、堀くん、abeちゃんに遭遇。ヨセミテフォールの観光。雨の中テント設営も億劫なのでCurry Villageのキャビン(通称野戦病院)にて宿泊。

10/25 晴
晴。Camp4で足場建夫さん建子さんに遭遇。23番サイトをゲットして日本人村入り。昼からボルダリング開始。【Chapman Overhang】V1でアップ後、【Torque Spanner】V8を3撃。abeちゃん、堀くんにつきあい【Dominated】V13トライ。ツアーでは絶対無理。【Red Suede Shoes】V5をトライするも指皮に悪すぎるので数回で自粛。夜はTakeshiくんの土産ステーキで宴会。皆でThrillerの発声練習とダンス練習。楽しいキャンプ。

10/26 晴
無名のV3、【Battle of Bulge】V6、【The Titanic】V5を完登。The CrystalsでRyosk!!!くんの【Pride】V9トライ。午後は【Thriller】V10。足場建夫さんと2人でトライ。3トライ目で完登。8年越しの目標達成。夜はYuiko先生も劇的に合流して宴会。非常に盛り上がる。盛り上がりすぎて怒られた。猛省。

10/27 晴
Asami先生帰国日。熊出没に震えながら【Bear Hug Mantle】V4の打込みは素晴らしかった。僕は【Suchmo】V5に打込んだりして総じてFun Climb。夜は当然宴会。ドリトスの着火能力の高さに驚きつつも焚火が板についてきた。

10/28 晴
午前中はYabo BoulderとThe Bachar Boulderを見学してからWood Yardへ。【Dog Wood】V12を少しだけトライ。面白いムーブ!これは打込めば可能性あるかも。午後は俺さん、堀くんabeちゃんらと合流してCandyLandへ。【The Diamond】V8、【The Changing Corners】V8を登れた。殊勲賞はあきの初V8【The Changing Corners】ゲット。圧巻は堀くんの【The Shadow Warrior】V12の完登。仙台組は明日で帰国なのでもちろんしっかり宴会。

10/29 晴
4連登で体が終った。僕はレスト。皆思い思いに登っていた。

10/30 雨
雨。よって強制レスト。折角なので観光。ブライダルベールフォールとトンネルビュー。Takeshiくんとあきはフレズノへ帰った。

10/31 晴
ハロウィン。仮装させられる。【Sex Factor X】V9に弩敗退。【Pride】V9に弩敗退。【Dont Make Me Kick You Ass】V9にも弩敗退。abeちゃんと超弩級のフォトセッションが行われたのみ。インパクトを残しabeちゃんは帰国。夕暮れが近づく中、【Suchmo】V5を登り何とか成果あり。夜は着ぐるみのまま何と3時頃まで飲んだ。

11/1 晴
最終日。昼近くまで寝てからRyosk!!!くん【Pride】。Camp4を撤収して、Sentinel Bouldersへ。【Spanish Fly】V6完登。Yuiko先生V4で怒涛の打込み後、Yosemiteを去る。深夜Atsuくん宅着。

11/2 晴
サンフランシスコ→バンクーバー→成田。11/3夕方無事帰国。

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気候

今年は雨に降られた。そして気温は昨年より冷えているように感じた。

使用シューズ
5X/【Torque Spanner】のフットジャムにジャストフィット。
JET7/オールラウンドに使用できた。稼働率No,1。
DRAGON/【Thriller】に使用。頼りないフットホールドをしっかりと捕えてくれた。
TEAM5.10/【Sex Factor X】で使用。ヒールとエッジングが必要ならコレ。
ARROWHEAD/スラブ課題全般で使用。かなり使えるスメアとエッジ。花崗岩の友。

チョーク
CAMPチャンキィチョーク/しっかり指に着いて安心して使える。愛用。

クラッシュパッド
CASSIN ドミノ/やっぱりコレがあるとムーブに集中できる。今年も膝と腰は無事。
PUSHER SPOT/基本的に荷物入れ。スタート付近に敷いたりなかなか便利。

動画
けっこう撮ってる。扱い未定。

アルコール
多種類のビールとワインとスコッチ。最高。

焚火
ほぼ毎日焚火。かなり楽しい。ドリトスは着火剤として使用できる。食べてもOK。きっとドリトス工場は火気厳禁で作業員は免許制に違いない。ドリトス取扱二級とか。。。


過去最高の接近体験。やつらはコーラの匂いに惹かれてやってきた説が濃厚。ちなみに、Camp4の駐車場で車がやられてました。匂いだけでなく、見た目に食べ物っぽいものがあると、とりあえず壊して開けてみるらしい。熊を追っ払うには気合が必要。金髪ドレッドのにーさんは気合が入っていた。
ちなみに今回のツアーのショックでいまだに「くまさんごっこ」が流行中(僕のなかで)。

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今回は僕にとって特に重要なツアーとなった。
ヨセミテでのボルダリングはこれで一区切り。もちろんまだまだ登れてない課題、登りたい課題はある。しかし今の力では少し時間がかかり過ぎるので、いつか強く上手くなってから再びヨセミテに戻りたい。
クライミングを始めて10年ほど経つが、そのうち8年はヨセミテのことを考えて登り続けていたように思う。正直、一区切りついたことで自分のクライミングに対するモチベーションが下がってしまうのではないかと心配もしていた。ところが全くそんなこともなく、今までとは少し方向性が変わったかも知れないが、よりクライミングモチベーションは高まってるように感じている。これからもヤリます。

初めてヨセミテを訪れてから今まで、多くの方のお世話になってきました。このブログを見ている方もそうじゃない方もいらっしゃると思いますが、心から感謝しています。ありがとうございました。そしてこれからもヨロシクお願いいたします!

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2010.11.14

TheValleyDays2010/epilogue

11/1

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ツアー最終日。
片付けを済まし、Crystalsで少し登ってからCamp4を後にする。
約束を終えて、初めて何かに追われることなくヨセミテを感じることができたこの数日間。あらためて、クライミングの楽しさと素晴らしさを知ることができた。

車に荷物を詰め込んで、いよいよ出発しようとしたとき。
たまらなくなって皆に何も言わず、車を離れCamp4が見渡せる場所まで歩いた。

遠くに見えるColumbia Boulder。
小さく見えるライトニングマーク。
何度も寝転んだ木のベンチ。
啄木鳥の声。
リスたちの動き回る姿。
乾いた土と森の匂い。
胸がいっぱいになる。

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また何も言わず皆のところに戻り、車に乗り込む。

―もう、いいの?
―うん。

応えると、Ryosk!!!くんは車のエンジンをスタートさせた。
Camp4のパーキングをゆっくりと出て、右折する。
僕は窓を開けて、流れゆくキャンプサイトを眺めた。
そこで過ごしてきた時間の意味を、ぼんやりと考えながら。

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また、いつか。

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TheValleyDays2010/episode7. Thriller

episode7. Thriller

初めてその岩を見上げたのは8年前。
夢に出てくるほどかっこいいラインだった。
その岩と、岩の前に枝を広げた不思議なオークの巨木を見上げながら。
いつかきっと登る、と僕は僕に約束した。

秋のヨセミテツアーが恒例になって、今回で4年目。
最初は【Bruce Lee】、翌年が【The Force】、昨年は【Drive On】と毎年目標を立てて、そして登り、ようやく最後にこのラインの前に立つことができた。

昨年もツアー終盤にトライしたが、【Drive On】で疲弊した指には厳しく、あと3手を残して敗退だった。

今年は自分のコンディションも万全。ウォーミングアップも完璧。岩の状態も、いい風が吹いて雨のなごりを吹き飛ばしてくれいる。
僕の心も体も、エネルギーが満ちているような、沸き立ってくるような、最高の状態だった。

一緒にトライしている足場建夫さんと情報を交えつつ、下部のムーブを修正すると1度目のトライから驚くほどスムーズに核心に入れた。
それでもやはり核心の1手は躊躇するようなムーブ。
左手は決して大きいとは言い難いエッジを全力で握り締め、右足は小さく、さらに外傾したわずかな突起。左足はホールドと呼ぶに値しない外傾面へのスメアリング。少しでも体幹を緩めればスリップ。ムーブを起こしながらスリップすればどういう落ち方をするのだろう。右手をガバから離しその1手を出すのがとてつもなく恐ろしい。
核心から飛び降りてその恐怖を垣間見つつ、僕は今日に至る1年間を思い出していた。

昨年のツアーを終えて、真っ先に考えたことは次のツアーで確実に【Thriller】を登ることだった。
確実性を高めるためには今まで学んできたことにプラスして、クリンプと体幹を強化する必要がある。強化メニューをこなすための準備段階から計画して、一つずつ、少しずつ。
自分の身体と技術を鍛えていくのは、【Thriller】に近づいている実感があって楽しかった。
夏も終盤にさしかかった頃には、自分が強くなっていると確信できるようになっていた。
プラスティックでも、コンペでも、岩でも、常に頭の中には【Thriller】のことがあった。
たった1本の課題にそこまで執着する僕のことを不思議に思う人もいるかもしれない。
もちろん、グレードなどではない。
ラインのもつ魅力と、その魅力ゆえの8年前の自分との約束が、この執着を生んでいる。
【Midnight Lightning】からはじまった、ヨセミテでの僕の僕への約束。
その最後の約束は目の前、もうすぐそこに。

2トライ目で核心から飛び降りて、恐怖感をすりこまれ始めた心と体を癒すためにレストを入れる。
こんな時に頼りになるAsami先生に、恐怖心との付き合い方を尋ねてみると、やっぱりな回答で、いつも通りなんだと自分に言い聞かせた。
曰く、恐怖心を認めた上でそれを横に置き、目的に集中する。
それなら今まで学んできたことだ。大丈夫。
むしろ恐怖心よりも、完登を意識したプレッシャーで萎縮してしまうことの方が怖い。
けれど、それも昨年【Drive On】のトライで学んだ。
プレッシャーも含め楽しめている。大丈夫。
指の痺れがとれてくるにつれ、また心と体に力が満ちてきた。

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【Thriller】を見上げる。

太陽を浴びて、深呼吸。
…きた。
いつものあの感じ。
次のトライで登れるという確信。
急にそわそわして、トライの準備をする。
確信を口にしない。
現実のものにすればいい。
シューズを履く。
スポットはいてもいなくてもあまり関係ないのでいらない。
チョークを着けて、両腕に血液を送りながら頭の中を空にしていく。
森が鳴って風が吹いた。

風が凪いだタイミングで取り付く。
スタートから1手ずつ。完璧なホールディングとボディポジションで、自分でも驚くほどスムーズにムーブが進んでいく。
余裕を持ってアイスクリームコーンを掴み、左足を手に足で上げ、核心へ。
左手指をゆっくりとエッジに合わせる。苦しい体勢で左、右と足を動かす。
核心の恐ろしいムーブ。
自信とモチベーションが恐怖心をコントロールする。
右手を伸ばし、初めて触れるエッジを掴む。
ここからの2手。
未知のホールドで未知のムーブへ。
全身全霊を込める。
想像していたより悪いエッジを左手で保持してリップを見上げた。

右手でリップを掴み、僕は初めて声を上げた。

岩の上に立って数歩。
この場所に立つためにかけた8年間。
この1年間のトレーニング。
純粋に登れた喜び。
よくわからない。
頭がグチャグチャになるような感動でまともに動けなくなり、顔をおさえ立ったり座ったりを繰り返す。
混沌とした感動の渦から顔をだしてきたのは、感謝だった。
一緒にツアーに来てくれた仲間に。
一緒にトライしてくれた足場さんに。
おめでとうと声をかけてくれる皆に。
今まで応援してくれた皆に。
この岩と【Thriller】という課題に。
ヨセミテで出会った全てに。
クライミングで出会った全てに。
今まで登ってきた岩の全てに。
クライミングそのものに。
感謝。

やっと手が届く高さになったオークの巨木。
大きく広がるその枝を、僕は岩の上からそっと掴んだ。

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【Thriller】のオーク。約束の木。

2010年10月26日
僕の約束の日

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TheValleyDays2010/episode6. Happy Halloween

episode6. Happy Halloween

10/31はハロウィン。
昨年のツアーもその日は仮装したクライマー達の姿を見て楽しんだりした。
僕はそのことをツアー前、Yuiko先生に話していたらしい。

いつものように朝食をすませ、登りに行く準備をする。
車に戻りギアをピックアップしていると、Yuiko先生からピンク色の物体を手渡された。
チシャ猫だと説明されたそれは、所謂着ぐるみの様相を呈していた。

紆余曲折を経て、Ryosk!!!くんはそのアフロに角を。Yuiko先生は蜘蛛を。そして僕はそのピンクの着ぐるみを…。

昨年と違い、クライマーで仮装をしている人はCamp4に見当たらない。
明らかに僕は浮いていた。

とりあえず、この身体にまとわりつく空気を少しでも薄めたく、abeちゃんを巻き込むことにする。
【Thriller】をトライするabeちゃんのスポットを、あくまでも真剣にする猫。
やがて耐えられなくなった?abeちゃんは、そのグダグダの空気に飲み込まれていく。

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移動して今度はスラブの岩で。
とうとう、見知らぬ米国人と一緒に登ることになる。
イタイなこいつ、って顔した彼らの優しい笑顔と挨拶が妙に心に刺さるなぁ。
それでも、わざわざ日本から仮装グッズを持ち込んだYuiko先生のことを思うと、せめて1本ぐらいこのカッコで登るべきなんじゃないのか?
鉄の意志で、僕はそのままスラブを登りはじめる。
V1のそのスラブはそれなりに難しく、だぶついた着ぐるみの股下がホールド隠すとかなり登りにくい。
それでも何とか完登して、義務は果たした!
そう思い、僕はようやく着ぐるみを脱いだ。

Neko

その一日も楽しく登り、夕食をカフェテラスに食べに行く事になった。
そしてYuiko先生が再度ピンク色の物体に手を伸ばす。

まさか…!

その夜、僕は再びピンクの猫となり、衆目に晒されながらの食事を楽しんだ。

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Yuiko先生には誰も敵わないっす…。

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2010.11.13

TheValleyDays2010/episode5. Warning Bear

episode5. Warning Bear

ヨセミテのいたるところにその文字が書かれた看板が立っている。
この谷に住む熊は400頭とも。

日本語の神(カミ)という言葉の語源は熊(クマ)だと聞いたことがある。
真偽はともかく、僕個人としては古代人が熊と神を近しいものとして扱った感覚は理解できる。豊かな森の象徴的存在といえる熊。

今年はCamp4で遭遇した。
個体として大きいのか詳細は解らないけど、凄まじい迫力だった。

昨年までに出会った状況とは違い、今年は熊の方から僕たちに寄ってきた。
さすがCamp4の熊は人に慣れてるらしい。
目的はどうやら僕らの持っていた食料。登攀中だったので荷物はまとめておらず、地面に置いている状況。
その熊は僕達の存在を認めつつもじわじわと接近してくる。
当然、食料を奪われるのは熊にとっても僕達にとっても喜ばざること。何とか追い返せないものかと全員(4人)で威嚇すれば…。
こんな時こそ、ビッグアフロとういう威嚇専用ヘアを装備する彼の力が必要だ…と後ろを振り向くと頼りのRyosk!!!くんは真っ先に後退してるしorz

ちょっと悲しくなってきたところで、救世主登場。

Ryosk!!!くんとNZで顔見知りだったというLA在住金髪ドレッドのにーさん。

まるで犬か何かを相手するように熊を操り、森へ帰す。
それでも食料が恋しいかなかなかギリギリのところで去らない熊。
金髪ドレッドにーさん、おもむろにサンダルを脱ぎ、裸足で熊を追いはじめる。
熊ビビった。
でも食料に未練。
にーさんダッシュ。
熊一目散で森へ。

にーさんにありがとう、あんたすごいよと伝えると彼は言った。
「みんな友達さぁ」

大きいなあ。

にーさんは僕達がトライしてた課題が気になったみたいで、それを尋ね答えを聞くとしばし立ち止まり、そして笑いながら去っていった。

課題はその名も【Bear-Hug Mantle】。。。

Kuma
そのクマ。転載の転載w
でっけー。

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TheValleyDays2010/episode4. not only grade

episode4. not only grade

何回もヨセミテに通っていても触ってない課題や、低いグレードでも登れてない課題ってのは結構あります。今ツアーで登れたそんな課題の中で特に印象深い3本を。

【The Titanic】V5☆☆

10/26
Camp4エリアの最西端に位置するボルダーで、親しみやすい高さと下地の良さが印象的な岩、Titanic Boulderの課題。
どちらかと言えば、左側を登る【Battle of Bulge】V6の方がメジャーな課題だったりするんだけど、V5なのに登れてないってのも癪な話で。
実は8年前の初ヨセミテに時に、【Battle of Bulge】はすぐ登れてて、【The Titanic】は全く出来てなかった。
Ryosk!!!くんが【Battle of Bulge】をトライするというので、その間にトライすることにした。
これぞガバ!って感じのガバからスタートしてちょっと遠い縦カチ取りの初手。
もうこの1手に尽きる。
8年前はこの1手が何とも止まらなかった。要はガバでの引付が弱だったんだな。
何度目かトライ。微調整を繰り返して、ようやく右手が縦カチを止める。
そこからはよく解らないままリップまでGO!
すると思いのほか足が深く、リップのいいところまで手が届かない。。。
左手でタルいリップを押さえたまま、ちょい跳びで右手をリップの奥へバチっと。
何とか押さえ込んでそのままマントル。
おお、やっと登れた!!!
初手がとにかく苦手で、出来るイメージがなかなか湧かなかったんだけど、しばらくぶりにやると出来るようになるもんなんだなー。
苦手な宿題が終って嬉しい。
苦手な部分も含めて成長してることを実感させてくれた。
この岩で登りたいと言ってくれたRyosk!!!くんに感謝。

【Sachmo】V5☆☆

10/31
これまたCamp4。全然有名じゃない課題で、僕も今回ジェイコブに教えてもらうまで、見に来たことすらなかったボルダー。
有名じゃないだけに、サイズもまぁ日本的。
嬉しそうに紹介するジェイコブに何か引っかかりながらもトライしてみることにする。
ん?んん?
これは…、完全挟み込み!甘い形状!The苦手系!!!
夕暮近くにトライ開始したのもあって、いや、僕が弱でこの日は敗退。
ジェイコブ曰く、「サンドバッグV5だ」ニヤリ。…って。
そう。
ジェィコブはそういう課題が大好きで、何かイイの知らない?って聞くと返ってくるのは大抵そういう課題。ちなみにこの【Shacmo】をトライする前は【Bruce Lee】SDというプロジェクトを紹介?されトライしてました(主に僕が)w
苦手系だからと言って、尻尾巻いてキャインキャイン負け犬くんになるのはゴメンだぜ!
ってことで後日、再トライ。
先日のトライよりも何だかしっくり体が動くぞ、と思ったら1stトライでリップに到達。
頂き!と思ったらどうもシーケンスのチョイスミスしたらしく無念のフォール。
ぐぬぬぬ。
絶対、登る!
意地でトライ続行。
またも下部でプチはまりしつつも、何とか再び上部へ。
今度は落ち着いて観察。
すると有るじゃないか、ホールドちゃん。保持ってポン。
やった、完登♪
これはかなり嬉しかった。
何気に今ツアー中で最も打込んだ課題はこの【Sachmo】だったりする。
恐るべしヨセミテ、恐るべしCamp4。
奥が深い。深すぎて道に迷いそう。

【Spanish Fly】V6☆☆☆

11/1
ツアー最終日。
タイミング悪く降ってしまった雨で、CathedralやHouseKeepingで登れなかったため、Camp4を中心に過ごした僕たちは最終日は違うエリアに行こうと、Sentinel Bouldersを訪れた。
僕は昨年のツアーで初めてSentinelのB-1 Boulderで登ったが、エリア奥の岩は触りもしなければ、見にも行かずじまいだったので、新鮮なボルダリングが楽しめそう。
ザッとトポに眼を通すと、Uphill Boulderに手ごろなグレードの三ツ星課題があるし丁度よさそう。コレをサクッと登って、時間が余ったら昨年登れてない【Slapshot】V8でもやろうかなーぐらいに考えてた。
ところがドッコイ。
その岩に着くと、とてもそんな雰囲気じゃない。
大きさ、傾斜、そしてランディング。どれをとってもヤバイじゃないですか!
ホールドは顕著だけど、何せ登ってるときの背後の岩がスパイスとしてかなりの主張をしてきている。
確かに最上部に達した際も、その岩のお陰でドロップオフが可能とも言えるけど、それでもかなりの高さ。何より中間部で落ちてしまうとその岩にぶつかって地面まで落下ってことですよね?
つまりは降りれるけど、落ちられない。
何故「!」マークついてないんだ?なんて思いながらも、この岩の雰囲気がかなりそそられる。そりゃ、やるしかない。
アップに手頃な岩でV0、V3、V4(実はプチはまり)をこなして、再び【Spanish Fly】の前に。
ラインからムーブをイメージして、パッドを設置。どこのホールドまでが下地へドロップか、どこからが背後の岩へドロップか。抜け口のホールドは下からじゃ確認できない。じっくりと観察して安全対策を練る。
こういうとき、僕はかなりビビっている。
大体怖い課題を登る時は怖さに対してその課題の魅力が勝つからだけど、僕はとても臆病だ。
そしてこの臆病さが、僕はボルダリングで事故を起こしたことがない理由だと思う。
登り始める前にやれることは全部やってから、Ryosk!!!くんにスポットをお願いして取り付く。
スタートから1手、2手…想像よりもホールドはかかりが良い。その分傾斜を感じる。
少しずつ手を進めて、無理せず着地点を定めてドロップを繰り返す。その度に肝を冷やすけど、この感じもまた楽しい。
抜けの部分を残してムーブは解決。手数が多いので上手く省エネしないと最後がかなりキツくなりそうだ。
レストしてパンプが去るの待ち、4度目のトライ。
スタートから出来る限り無駄が無いムーブをこなしていく。それでも恐怖心から少し強めにホールドを持っているようで、上部ではそれなりにパンプしてしまった。まだ多少の余裕はあるだろうとリップを保持。後はのっこしのみ。
なのだが、下から観察していた以上にホールドが無く、張ってしまった前腕と指皮のないヌメった指でこのマントルを返すのは正直かなり怖かった。
必死で岩の上に這い上がり、体を安全圏に。
全身にかなり力を込めていた様で各所が痛い。
安堵感と自分自身をコントロールしたクライミングで完登出来た満足感を胸一杯に吸い込んだ。
下降路の怖いジャンプオフを終えて、皆のところに帰る。
ツアーの締めくくりに相応しい素晴らしい課題だった。

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SIN on 【The Titanic】

重要なのははグレードじゃない。
よく口にされるその言葉を、深夜のCamp4で酔っ払って米国人と話したりもした。
V5やV6でも本気でやらなきゃ登れない課題があるし、とても感動できる課題がある。
どの課題も、改めてそれを実感できる素晴らしい課題だった。
こういうのがクライミングの味わい深いところだと思う。

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2010.11.06

TheValleyDays2010/episode3. V8×3

episode3.  V8×3

そろそろ課題のことも。
今回のツアー中にそれぞれタイプの違うV8を3本登ることができた。
どれも印象的な課題で、トライ数もそれぞれ2~3回で登ることができたのも満足。

10/25
【Torque Spanner】V8☆☆

記念すべき今ツアー最初に新規完登した課題。
Camp4のクラシック、【ament arete】の反対側にある課題で、アッパーフォールへのトレイル沿いに位置する。
課題の存在は随分前から知っていたけど、勝手にリーチ物なイメージがあって今までトライしたことが無かった。先に完登していた堀くんとabeちゃんが「何とかなりますよ」というのでやってみることにした。
隣の【Chapman Overhang】V1でアップしてからトライ。
ヒール&トウのジャミングを決めることで何とか身体が浮いている感じ。
3度目のトライ。
身体を身体張力の限界まで伸ばして足ジャムを解除、最後は捨て身のワンハンドダイノ。
右手がガバを掴んだ。そしてここからが核心。必殺の大回転振られ!
雄叫びを上げて、左周りの振られを押さえ込み耐え切った!っと思ったら想定外の逆回転右振られ発生orz
危うくガバを離しちゃうとこだったw
振られすぎで皆の笑いに包まれながら完登。
初っ端の課題がコレだったせいで、今も右肩に違和感ありだけど登れて良かったと思える楽しい課題だった。
ちなみにコレのコツは思いっきり。でも思いっきり行きすぎると振られすぎるので注意w

10/28
【The Diamond】V8☆☆☆

Candylandにある昨年からの宿題。
なぜかコレをトライする日に限って、指皮がなくて最後のムーブがこなせてなかった。
今年も例にもれず4日目でズルズルなのでチョークバッグ装着作戦でトライ。
昨年のイメージだと、ホールディングとポジショニングが綺麗に決まれば最後のムーブも楽にこなせそう。
やっぱり3トライ目。
下部のダイナミックムーブは得意系。
とにかく上部のラスト1手のみ。カンテに出たらしっかり両手をチョークアップ。
ふと思いついて、クロスで入ってみた。そうすれば左手が上になって、最後の右手が近くなるかも?という判断…だったのだが、これがまー全然。
とりあえず右手を出せる体勢にはなったけど、ホールディングもポジショニングも全くしっくりこない。
「大丈夫大丈夫!」「ガンバ!」「allez!」「出せば止まる!」等々、例のごとく下からの声援。
気がついたらエイっと右手を出しちゃって、止まっちゃいました。
何で自分をコントロールしてない状況ってこんなに怖いのでしょうか?
高さも並だしパッドもスポットも万全なのにムチャクチャ怖かった。
やっぱり僕は一か八か的なムーブは苦手です。
ちなみに内容はさすがYosemiteBestsにチョイスされるだけあって満点!
ヨセミテでこのあたりのグレードを狙っているなら是非トライしてみてください。オススメです。

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SIN on 【The Diamond】

同日
【The Changing Cornars】V8☆☆☆!

【The Diamond】登ってマッタリしてたら、なぜか始まる【The Changing Corners】祭り。
この課題の特徴を上げると…最悪の下地でバランシームーブ、の一言に尽きる。
ホールドというかとにかく形状を使ってバランスと体幹で登る系。
登ってみたいという気持ちはあったけど、とにかく怖い。
上部でスリップしたらどうなるんだろ?骨折ですめばいいなぁ、みたいな。
Candylandに先着してたイタリア人(多分)グループがやり始めると我らがabeちゃん&アキが果敢に参戦。
トライする彼らが口々に恐怖の叫びを上げながら落ち(降り)てくる。
うわー。。。
でもトライするなら今がチャンスだよな。。。
そうこうしてるうちにイタリア人のチョイ悪激ツヨオヤジが完登!abeちゃんも恐怖の叫びとともに完登!
意を決し、確実にビクつきながらシューズを履いて、僕も参戦。
1トライ目。
下部は予想通り得意系バランスでサクサク。心の準備が出来る前に核心にして最大の恐怖ポイント、スローパーに耐えながらの足上げムーブ到達。
足を上げた瞬間、左右に開いた腕の間からパッドを敷いていない岩の隙間が視界に入る。
はーいドロップ!
しばし「こえー!」を叫んで精神統一。
心のレストを十分にとって2トライ目。
核心突入。
恐怖心をコントロールしつつ、足位置を微調整。
身体がブレたらスリップなので、とにかく丁寧に。
何とか核心を越えて、リップ到達!
皆は右から抜けてたけど、僕にはそのムーブをこなす力は残ってなく。。。
しばらく迷いつつもその場でマントルを返すことを決意。
そこで落ちればスポットも出来ないし、下地も最悪。
解ってますけどね、もう降りられない高さだしね、やるしかないじゃない(;ω;)
そして持てる力の全てを振り絞ってマントルを返して安全圏へ。
この完登ではっきりと解りました。
僕は本当に怖い時は声とか出せません。
声を出すと身体も心理もブレてしまいそうな気がするんですよね。
怖い課題は、臆病な僕には刺激が強いけど、やっぱり面白いと再確認できる素晴らしいラインでした。
もちろん2度とやりたくありません。

ちなみにこの課題のハイライトは、ラストトライ!と宣言して登りきったアキでしょう。
Goodjob!!!

↓アキの勇姿。

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TheValleyDays2010/episode2. a chance meeting

episode2. a chance meeting

今回のツアーは例年に増して出会いが豊富だった。

僕達は、Ryosk!!!@アフロ、Asami先生@前半、Yuiko先生@後半、SINの4人。

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アフロなRyosk!!!

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笑顔練習中のAsami先生

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不思議なテンションになってしまったYuiko先生

出会い、再会したのは彼ら。

お馴染みアツシくん。

足場建夫さん建子さんペア。

仙台男塾俺さん、世界3位堀創くん、四国最強徳島abeちゃんトリオ。

日本官能クライミング協会NY支部のタケシくん、各方面先生だらけなアキくんの男同士イチャイチャな2人。

その他にも久しぶりのジエイコブや、激強イタリアちょい悪オヤジ、爽やかなオランダ人エンゾ等々、国際色も豊か。

アツシくんにはその肉体の更なる丸みに驚きを禁じ得なかったり。

建夫さん建子さんペアにはかなり本気でルートクライマーへの道を勧められたり。

俺さんにはその活動、言動についてちょっと失礼かな?というような質問にまで真摯に応えて頂いたり。

堀くんには世界3位の問答無用な強さを見せつけてもらったり。

abeちゃんには人見知りの先に奥深い笑いを堪能させてもらったり。

タケシくんにはYuiko先生のV0〜3スラブ開眼ツアーを組んでもらったり。

アキには捩じ伏せるクライミングで限界を押し上げる瞬間を見せてもらったり。

こうやって書くにはあまりに多様で、密度の濃い時間を過ごさせていただきました。

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Camp4の宴会風景

夜はCamp4日本人村でヨナヨナの宴会。
盛り上がりすぎて、他所の方に怒られたのは猛省中ですが…。
焚火を囲んで酒を飲み、語りあい、笑いあう。
話題はmy favorite problem best3. だったり、my favorite bouldering area. だったり。

飲み疲れたらコロンビアボルダー前の木のベンチに寝転がり、ヘッドランプを消してしばらくするとただでさえ多い星が夜空にあふれんばかり。流れ星を数える。

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2人でイチャイチャとテントからなかなか出てこなかったアキ(左)とタケシくん(右)

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【Bruce Lee】V8完登直後の俺さん Good job!

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【Midnight Lightning】を登って下降してくる世界3位

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今回のギャグキングabeちゃん

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焚火を囲むそんな人達

ツアーの楽しさは出会いの楽しさでもある。
このツアーで出会えたことに心から感謝。

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TheValleyDays2010/episode1. Rain

TVD2010は日記形式ではなく、エピソード毎に書いていこうと思います。
完結までにどれくらい時間がかかるかは不明。気長に読んで頂ければ幸いです。

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episode1. Rain

雨のヨセミテは嫌いじゃない。
というより慣れた、と言った方が近い。

8年前に初めてヨセミテに滞在した1ヶ月は雨と雪の連続だった。
降り続く雨雪と一人ぼっちの辛さは(おかげで心理的に強くなれたけど)ちょっと思い出したくない。

今回のツアーは予定日中3日間が雨で登攀不能。
特にカリフォルニア入りしてすぐの2日間連続雨は、早く目標課題へトライしたい気持ちに水を差されたようで心理コントロールが難しかった。

そんなときは滝を観たり、トンネルビューを眺めたり、洗濯したり、買い物したり、写真撮ったり、シリトリしたり、言葉遊びしたり、酒飲んだり。
仲間ときてると意外とやることがあって楽しいものです。雨のヨセミテも美しいですしね。

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雨に煙るワシントンコラム

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雨で水量豊富なヨセミテフォール

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ブライダルベールフォール観光① アフロとチミッコ

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ブライダルベールフォール観光② 滝とアフロをバックに

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雨上がりのトンネルビュー

残念ながら乾きの遅いエリアはタイミングが合わず最後まで登れなかったり、前半のみ参加だったAsami先生は登り足りなかったりしただろう。
お天道様にゃ敵わねえってのがこの遊びなので、これに懲りず是非またあの空の青を見上げに行ってみてください。

雨上がり、満天の星空は8年前から変わることなく明日への希望に満ちている。

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